by boterou
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Go!プリンセスプリキュアの4人。 年長者で、生徒会長、超お嬢様のみなみさん。 でも実は、4人の中で一番、「心の揺れ」を抱えているのでした。 (まあ、他の3人がメンタル強すぎなんですけどね?!) ♪ 何がしたい? 何が嬉しい?? 夢、高らかに宣言しましょう ♪ (「Brave Ripple」) まさに、このキャラソンがバッチリハマった今話でした。 (もうこの曲、メッチャ好きなんですよ、ハイ!) Go!プリンセスプリキュア 第44話「湧き上がる想い!みなみの本当のキモチ!」 みなみさん、夢の中。 イルカのティナたちと、楽しく海の中を泳いでいます。 みなみさんを先に誘います。 しかしそれを追いかけるみなみさんの頭上に「海藤グループ」の船が航行すると、ティナたちの姿が海中の彼方に消えていくのでした。 ここで目が覚めるみなみさん。 みなみさんの「迷い」が、端的に凝縮されていますよね。 先へ進みたい気持ちと、これまでの思いも大切にしたい気持ち。 揺れ動いています・・・。 夢に向かって来春フランスへと旅立つ予定のきららちゃん。 図書館で、勉強に余念がありません?! まあ、英語は世界の標準言語ですからね?! (きららちゃんなら、日本語で押し通しても通じちゃいそう!) そこで、一心不乱に本を読み耽るみなみさんを発見。 笑顔も浮かんでいますね。 きららちゃんが近寄っても、全く気が付かないくらいに集中しています。 「わっ!」 ただ、予想以上のみなみさんのリアクションに少々戸惑うきららちゃん。 本の話題を避けるように、落としてしまった本を素早く本棚に戻すと、足早にその場を離れていくみなみさん。 さすがにきららちゃんも気になって、みなみさんが読んでいた本を取り出してみます。 「うみのおいしゃさん 著 北風あすか」 この本を読んでいたことに、後ろめたさすら感じていたようなみなみさんの様子を怪訝に思うきららちゃん。 当のみなみさんは、学校でも何か思いつめているような素振りが目立つようになります。 「どうかしました?」 と言う問いかけにも、「何でもないわ」 と返すみなみさん。 校内で、座間先生に呼び止められるみなみさん。 ツンツン眼鏡で、いかにも小うるさいといった、典型的なステレオタイプのザマス先生?? あなたにしては珍しいと言われながらも、早めの提出を促されます。 そのザマス・・・座間先生に、「先生はどうして先生になったのですか? 昔から夢だったのですか?」 と尋ねるみなみさん。 そんな問いを座間先生にぶつけるという事は、この先生って、生徒たちから案外信頼されているのかもね。 そして、座間先生の答えは・・・。 小学生の時は、アイドル?! その後も、警察官、マンガ家と、次々に「夢」が変わり、最終的に「先生」にたどり着いたとの事。 衝撃告白に、ややビックリのみなみさん。。。 (決して、特定の「夢」への衝撃ではなくて・・・ね。) そして、座間先生はこう言うのです。 悩むことは悪い事じゃないザマス。あなたもトコトン考えるザマスよ。 「進路調査票」の提出が遅れている事や今の質問から、座間先生も、みなみさんの「悩み」をちゃんと察したようですね。 見かけのテンプレートに騙されましたが、座間先生も素敵な先生でした。 生徒会活動。 ここでもみなみさんは、打ち合わせにもうわの空、機械のように淡々と決裁印を押しています。 文字だけでも、この存在感! 超無慈悲な生徒会に何度も却下を喰らっているようですが、根性で再挑戦といった文面が見て取れます。。。 がんばれ、一条らんこ?! そこへ、「たいへんたいへん、緊急事態!」 と、きららちゃんが乱入?! そのまま、みなみさんを連れ去ってしまいます。 浜辺まで来たところで、緊急事態がウソだという事に気付いたみなみさん。 そして、みなみさんに「あの本」を差し出します。 そう、図書館で嬉しそうに読んでいた、あのあすかさんの本。 言葉もストレートです。 ただ、みなみさんからすれば、あまりにもストレートすぎると言うか、ズバッと攻めてくるきららちゃんの言葉に痛いところを突かれた様な気恥ずかしさや、自分自身の弱さを見透かされた感覚を覚えたのか、珍しく言葉を荒げてしまいます。 表情の変化が、みなみさんの心境をよく表しています。 これにはきららちゃんも、思わず言い返してしまうのです。 「なにそれ? 意地っ張り!」 意地っ張り同士のぶつかり合い?! プリキュア後半においては、非常に珍しいシーンです。 しばらく気まずい雰囲気のまま沈黙が続きます。 その沈黙を破るように、きららちゃんが 「あ~あ、もう、うまくできないな。。。」 と呟くのでした。 だから自分も、友だちが悩んでいる時は力になりたいと思う。 「でも、こういうのは慣れてなくて、どうしていいのかよくわかんないや。」 きららちゃんなりの「応援」。 不器用ですが、本当に心に響きました。 なんでもソツなく器用にこなすきららちゃんも、これまで「親友」と呼べる友達がいなかった(敢えて作らなかった)ために、こういう時の接し方がイマイチ分からないのも無理はありませんよね。 それでも感情的にならず、ちゃんと謝るのは、とっても素敵だと思います。 ここで、ふと思ったのですが、この役割をはるかちゃんじゃなく、きららちゃんが担ったことに大きな意味があったのではないでしょうか。 実は、この2人って、これほど心をぶつけ合った回がありません。 はるかちゃんやトワちゃんは、それぞれみんなとの「濃密」な回がありましたし、それぞれの絆も生まれました。 しかしみなみ&きららって、戦闘中のコンビネーションや、はるかちゃんを介しては多いものの、案外、直接的な深い絡みは無かったと思います。 ラストバトルが近づく中、ここでこの2人の「絆」をしっかり紡がせるGo!プリに死角なし! あっぱれでございます。 きららちゃんの気持ちが届いたみなみさんは、「最近、よく夢をみるの・・・」 と切り出します。 海の生き物たちといると、とっても楽しく、嬉しい。 海はどこまでも広がっていて、その先に何があるか知りたい。 でも・・・行くことができない・・・。 そこで沖を航行する船のカット入り。 歯止めになっている象徴的なモノですね。 「行きたいの?」 と言うきららちゃんの問いかけにも 「よく、分からないわ。」 と返すみなみさん。 それにしても、コートのシャレオツなこの2人が中1と中2の女の子と言うのも・・・。 一方、はるかちゃんも、やっぱりみなみさんの様子が気になっていました。 以前、みんなに心配をかけたくないからと、ついつい口にしてしまう言葉だとみなみさんが言っていたことを。 ますますはるかちゃんたちの心配が増していきます。 さて、最近めっきりと出番も減り、たいした功績もあげていないシャットさん。 さすがに自身のピンチな立ち位置に気付き、気合満開で乗りこんで来ます。 愉快な問答を一通りして、座間先生の夢を閉じ込めゼツボーグを生み出すのです。 因みに先生の夢は、生徒たちの夢を応援する事! ちゃんと、らん子先輩の夢も描かれていますしね。(さすがは元アイドル志望!) 近くにいたみなみさんときららちゃんが、ゼツボーグの気配に気づきます。 プリキュアに変身! 戦闘開始! Wパンチでゼツボーグに飛び込んでいきますが、マーメイドだけ簡単に弾き返されてしまいます。 そこにゼツボーグが攻撃を仕掛けますが、間一髪、フローラとスカーレットがこれを防ぎます! チョーク攻撃(スリーパーホールド・・・とかじゃないですよ?!)も、一人だけ直撃を喰らう始末。 これに気付いたシャットは、マーメイドに攻撃を集中するようにゼツボーグに指示。 そして、それをトゥインクル達も全力でカバーします。 自分の夢に迷いを持ってしまったことで、プリキュアの力も弱まってしまった・・・と、謝るマーメイドに、「誰だってあるよ、迷ったり悩んだりすることぐらい」と励ますトゥインクル。 ずんずんずん。 どぉーして相談してくれなかったんですか! 水臭いじゃないですかぁ! しかも、キチンと正座していますし?! さしもの生徒会長も、はるかちゃんには敵わないようです?! 新しい夢が出来た事を、みんなに伝えるマーメイド。 寄せて返す 熱い想い。 「夢は変わってもいいじゃないですか!」 「わたくしも聞きたいですわ。あなたの新しい夢を。」 そしてトゥインクルも。 「大事なのは、どうしたらいいのかじゃなくて、どうしたいか、じゃない?」 わたしが、どうしたいか・・・。 そして、波の音。 本当はもう、気付いていた。 ただ、そこへ向かうためには 「どうすればいいのか」 を悩んでいたのです。 幼い頃からの夢も大切だった。 しかし抑えきれないほどの「夢」に気付いた今、もう、進んでいくしかないのです! マーメイド、復活! ゼツボーグを海に蹴り入れ、自らも飛び込んでいきます。 もう迷わない。自分の信じる道を進む! プリキュア コーラルメイルシュトロム! イルカの群れと共に相手へと突撃していく突進技! まさに人間魚雷!? ゼツボーグに直撃を喰らわせ、ゼツボーグを再び海の外へ放り出し、4人の合体技「グランプランタン」を発動、見事にゼツボーグを浄化します。 戦闘終了。 改めて、みんなに自分の「新しい夢」を語るみなみさん。 やっぱり、みなみさんにとって、北風あすかさんの影響はかなり大きかったようです。 ただ、彼女自身、そんな気持ちはずっと潜んでいたのかもしれません。 それを引き出したのがあすかさんで、その気持ちに素直になれたのは、はるかちゃんたちの友情の力。 みなみさん、実はあすかさんのブログ見つけ、毎日チェックしているようでした。 みんなが自分の夢も応援してくれる。 そんな気持ちが心から嬉しいみなみさんでした。 いや~、今回も非常にいい話でした! 前回のきららちゃんの時もそうでしたが、みなみさんが今回、こうして悩むまでの伏線が今までに散りばめられていたからこそ、その悩みに大いに共感できるのですよね。 海藤グループに入り、父や兄のような立派な人になりたい。 確かに、少々漠然とした夢ではありましたが、スタート当初からみなみさんの夢は揺るぎがありませんでした。 当然、みなみさん自身も大切にしていた夢。 ところが、あすかさんとの出会いを機に、本当に自分がしたい事に気付き始めるのです。 はるかちゃんやきららちゃんのように、夢に向かってまっしぐら! というはとっても素晴らしい事。 しかし、夢が変わる事も決してダメなんかじゃない、と伝えているようですね。 さすがは、お子様向けアニメです。 そしてその役割を、しっかり者のみなみさんが担うことも、とても良かったと思います。 (まあ、他の3人は、ちょっとメンタル強すぎですね・・・ああ、ゆいちゃんも強いわ。) 「この胸の答え」を知ることができて、みなみさん、よかったですね。 そんな素晴らしいみなみさん回と見せかけて、実はなかなかのきららちゃん回だったようにも思います。 とにかく、なんとかみなみさんの悩みの相談に乗りたい、そして励ましたいというきららちゃんの想いがとっても心に響きました。 その不器用さを含めてね。 緊急事態とみなみさんを呼びに来た時には、はるかちゃんたちも「グル」だと思っていたのですが、実際はきららちゃん一人でした。 これも、もしかしたら、あまり人に知られたくない事だったらいけないと考えたきららちゃんの配慮なのかもしれません。 途中、ちょっと気まずいムードにもなりますが、結果的にはちゃんとみなみさんにも気持ちが伝わりましたし、「あの本」もしっかりみなみさんが持っていました。 前述したように、みなみさんときららちゃんって、ここまで深く絡んだシーンがありませんでした。 でも、これで完璧な絆が、4人双方向でつなぎ合わせることになりましたね。 しかし、あのきららちゃんの役がはるかちゃんだったら、みなみさん、そのまま素直に聴き入れていたかもね!? だって、あのフローラに詰め寄られた時の返事や態度が、とても凛とした生徒会長でしかも年上のようには見えませんでしたので・・・。 (それがまた、愛おしかったりもしますが?!) こう言った少々説教っぽいお話には、成田脚本がピッタリですね! これでみなみさんの夢も一件落着か・・・と思いきや、やはり来週につづくようです。 「どうしたい」の部分ではなく、「どうすればいい」の部分。 ある意味、夢への悩みよりも、みなみさんにとっては厳しい問題かもしれません。 まあ、こういう問題って、案外自分が思うよりずっと簡単にクリアできたりするんですよね。 あの “ファミリー” なら、多分大丈夫でしょう。 その来週、再び、らん子先輩登場予定! 終盤にきて怒涛の登場ラッシュ。。。 にほんブログ村
by boterou
| 2015-12-13 22:37
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